目立つ申告書とは?
目立つ申告書というのがあります。
税務署の立場から見ると、「これ何だろう?」と聞きたくなるような、
確認したくなるような申告書。
それを税務調査という方法で確認しに来ます。
嫌ですね、税務調査。
税務署から電話がかかってきたことを想像してみて下さい。
それは突然やってきます。怖いですね。
でも大丈夫。確認するだけです。
悪いことをしていなければ、堂々としていてOKです。
わざとやったことと、間違えてしまったことは
税法上まっったくの別物です。
とはえいえ、何事も無い方が良いに決まってます。
今日のテーマ、こんな申告書は目立つから注意!①
ということで、2つ紹介します。対処法も書いてみますね。
ラウンド数字が並んでいる
ラウンドな数字=丸い数字
例えば、
「500,000円」とか「100,000円」とかキリが良すぎる数字。
集計して円単位がマルくなる金額が並んでいる申告書。
不自然です。
どうしたらその金額になるのか、理由を聞きたくなります。
ただ、本当に集計した結果がラウンド数字ならOKです。
故意に数字を変えることは絶対にやめましょう。
最も重い重加算税という罰金が待っています。
前年と比べて大きく変動している
前年と比べて大きく変動している科目がある場合は注意。
税務署、これを結構見てます。
ちなみに税務調査の対象の選び方はソフトで
異常値判定されたところだそう。
異常値=同業他社に比べて利益が異常に少ない、
前年と比べて大きく上下している、という具合。
例えば支払家賃の支出。
通常、家賃は毎月定額なはず。
それが翌年大きく変わるのは理由を聞きたくなります。
また、通信費や水道光熱費などはなかなか大きく変わらない経費です。
比べてみて確認すると良いでしょう。
もちろん大きく変動した理由があればOK。
修繕費や消耗品などはたまたま大きく変化することがあります。
あとは去年と別の科目で集計している、とか。
理由が自分で分かっているときはこの技。
申告書にある「本年中における特殊事情」に記入することをおススメします。
ぜひ参考にして下さいね。