
結論・発生主義は、取引が発生したときに売上・経費を計上。
現金主義は、お金の動きがあったときに売上・経費を計上。
経理の原則は発生主義です。現金主義の場合、条件がいくつかあります。それを満たさない場合、現金主義は適用できません。
はじめに
あなたは正しく売上・経費計上できていますか?
いつ売上・経費を計上するのか、基本的なルールなのですが、初心者の方だけでなく長年帳簿を付けている人も勘違いが多い点なので確認しておきましょう!
発生主義
取引が発生したとき(納品・役務完了)に記録。
本来の損益を正確に示せる反面、売掛金・未払費用の管理が必須。
青色申告で“65 万円控除” を取るには基本的に発生主義が前提です。
現金主義
お金の動きがあった時点で記録。シンプルで現金残高と一致しやすい。
ただし期末に売掛金などが残ると実態とズレる。
売上3,000万円以下など小規模要件を満たす場合に限り選択可能。
またその場合、「現金主義による所得計算の特例を受けることの届出書」の提出が必要。
年の途中で採用することはできません。
基本的に3月15日までの提出でその年から適用できます。
要件を満たさずに現金主義を続けると、過少申告加算税などリスクがあります。
具体例
例:個人事業主の場合。
12月31日に商品を納品し請求書発行。入金は翌1月15日。
売上は今年、翌年、どちらの売上になる?
発生主義の場合、売上が発生し商品を納品した今年中(12月)の売上に計上。
現金主義の場合、入金があった翌年(1月)の売上に計上。
経費についても同じ考え方です。
まとめ
これからどうする?
継続的に掛取引があるなら発生主義が無難です。小規模なら現金主義も選択肢に。
ただし「要件クリア」しているか確認しましょう。
届出していなのに現金主義を適用している方、結構見ます。
決算期(個人の場合は年)をまたぐ取引はミスが起きやすいので要注意です。
期末直前の請求書・入金予定を必ずチェックしましょう!
参考になると嬉しいです