個人事業主がミスしやすい年末年始の処理【後半】

執筆:税理士 後藤亜沙美

確定申告で間違いやすい処理、後半の解説。

  • 4.未払金を集計
  • 5.経費の漏れがないかの確認
  • 6.固定資産の有無確認

前半は、以下3つでした。

  1. 1年間の帳簿の整理、確認
  2. 年末年始にまたぐ売上・仕入れの確認
  3. 棚卸資産の計算

前半3つについての解説はこちらの記事から。

今日は後半3つをお伝えします。

個人事業主の年末年始はミスが起きやすいのでぜひ、チェックしましょう。

未払金を集計

未払金というのは、使った、利用したのは今年だけど、支払いが次の年になるもの。

前半の記事、2つ目のポイント

2.年末年始にまたぐ売上・仕入れの確認

と同様の考え方です。

例えば年末にAmazonなどで買った仕入や消耗品など。

手元には届いているし、使っているけど支払いはまだ、という場合。

特にクレジットカード利用した場合、

支払いは翌月、翌々月になるのでカードで年末購入し、手元に届いて、かつ

使ったものは経費となります。

是非こちらの経費を集計しておきましょう。

5.経費の漏れがないかの確認

こちらは今年分の経費で、入れ忘れている経費のことです。

これは今!特にやっておいて欲しいです。

1年分の帳簿の整理をすると結構見つかりますよ~。

申告後にレシートなどが見つかった場合、入れ忘れに気づいた場合、

遡って経費にするのは面倒です!

申告のやり直しは手間がかかるので、まぁこれぐらいならいっか。

と泣き寝入りしがち。

期限内に見つかるのと、期限後に見つかるのとでは手間が段違い。

そうならないよう、是非今のうちに経費の漏れ、確認しましょう。

6.固定資産の有無の確認

固定資産=車、備品、PC、建物、などなど。

色々ありますが、年末時点で存在しているかどうか確認しましょう。

例えばパソコンを買い替えた場合、

古いPCが固定資産台帳にそのまま載っていることがあります。

手元に無い場合、固定資産台帳から削除しましょう。

また、載せ忘れもないか、確認してみましょう。

まとめ

個人事業主の間違いやすい論点、前回の記事も含め6つお伝えしました。

  1. 1年間の帳簿の整理、確認
  2. 年末年始にまたぐ売上・仕入れの確認
  3. 棚卸資産の計算
  4. 未払金を集計
  5. 経費の漏れがないかの確認
  6. 固定資産の有無の確認

年末年始の処理は、税務調査でも必ずチェックされる箇所です。

ぜひ確定申告直前ではなく、今のうちに準備して臨みましょう。

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