個人事業主の税金

執筆:税理士 後藤亜沙美

答え・主に4つ。

所得税、住民税、消費税、個人事業税。

はじめに

個人事業主になったらどんな税金がある?

確定申告後、所得税だけじゃないので、注意しましょう。

想定外の税金で納税資金がない!なんてことにならないよう、是非知っておいてくださいね。

主に4つ

主に以下の4つが挙げられます。

  • 所得税
  • 住民税
  • 消費税
  • 個人事業税

一番最後にその他、としていくつかあります。こちらも大事なので最後読んでみて下さいね。

所得税

1月1日~12月31日までの所得(利益)にかけられる税金で、税率は5%~45%の累進課税※によって計算します。

※所得が高くなるにつれて税率も高く計算する方法。

確定申告で計算し、3月15日が納付期限となります。

住民税

こちらも所得税と同様、1月1日~12月31日までの所得(利益)にかけられます。税率は一律10%です。

確定申告を基に、住んでいる市区町村に納める税金です。

(確定申告をすれば自動的に市区町村へ申告が引き継がれます)

こちらは少し忘れた頃に納税があります。

毎年6月頃、市区町村から納税通知書が届きます。

支払い方法は2つ。一括か、分割。

分割の場合は年4回(6月、8月、10月、翌1月)に分けて納税します。

消費税

1月~12月の期間で計算します。

1年間の売上が1,000万円を超えるとその翌々年は消費税の納税義務者となります。

また、インボイスを登録している方も納税義務があります。納期限は3月31日までです。

毎年の売上をきちんと把握しておかないと忘れてしまったら大変。管理しておきましょう。

個人事業税

1年間の所得が290万円を超えた場合に発生します。個人事業主限定の税金です。

税率は業種によって異なり、3%~5%です。納期限は8月と11月です。

こちらも納税通知書が届きます。

その他

その他として、土地建物を事業用で使っていれば固定資産税

自動車を使っている場合は自動車税

また所得税と消費税については中間納付がある場合もあるのでお忘れなく。

税金以外でも大きいものとしては国民健康保険料国民年金の支払いもあります。

まとめ

こうして整理してみると会社員であれば所得税&住民税ぐらいで

しかも会社から天引きなので納税している、という意識がなかなか芽生えないかもしれませんね。

個人事業主になると天引きではなく自分で納める、なので納税意識が高まると思います。

確定申告で所得税を納めたら完了!ではなく後から色々納税が届きますので

ぜひ納税計画して備えておきましょう。

参考になれば嬉しいです音譜

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